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学園の一年

春(学園の始まり一年の始まり)

蓬莱学園は1年に3回の入学式があります。広く海外から生徒を受け入れる措置で、1月、4月、9月に行われます。本土に合わせた4月、海外にあった9月入学よりも、一年の始まりということもあり1月の入学式が、委員会試験を実施している各委員会への所属、後の行事や予定進行、先に入学した強みができるとあって人気も高いです。
また、1月には勇壮な「牛追い祭り」も行われます。もともとは旧島の宗教行事であり、牛を素手で追い込み、その結果によりその年の豊作・豊漁を占うものでした。明治期に廃れかけたが大正期に新島民が復活させ、娯楽性の強い祭りとなって復活。しかし、その被害の大きさに、学園側は再三中止勧告を行っています。とはいえ、一度は参加したいお祭りです。

夏(学園は一年がこの季節)

4月から6月にかけては一大イベントが目白押しです。
特に学年混合干支ごとに分けられた12チームによる「体育祭」は学園祭と並ぶビッグイベント。一般公募と前年人気競技を組み合わせて行われますが、いずれも一筋縄では行かず、高度な戦略を駆使して優勝が争われます。
そして学生には避けて通れない「前期末試験」が終われば、待ちに待った夏休みの到来です。

秋(文化の香りと修学旅行)

夏休み中の7月1日から7日までは、旧島の伝統行事「星祭り」が行われます。秘事神事であり、生徒が参加することはできませんが、それでも祭りのクライマックスには多くの生徒が旧島へと足を運び、この荘厳な神事を見守るのです。
また、全学年度におきまして毎年行われる修学旅行も、この夏休みの期間が利用されます。参加自由、行く先も毎年変わり、しかも膨大な生徒数による混乱も少なくないですが、すべてにおいて「臨機応変。行き当たりばったり」な旅行が楽しめます。
そして休み明けの9月からは、体育祭と並ぶイベント「学園祭」の始まりです。体育祭が各クラス単位のお祭りならば、この学園祭は星の数ほどあるクラブや団体の見せ場といえましょう。近年は商業化が進み、莫大なお金が動くため、学園経済はこの時期を中心に動くともいわれています。学生時代のほとばしる熱気のすべてが、一気に噴出するときでもあります。
また、学園祭中に行われる「ミス&ミスター蓬莱」コンテストは、その名の通り学園一の美男美女を選出する華のあるイベントです。

冬(別れのときの寂しさも)

体育祭から続き、学園祭終了とともにむかえるこの時期は、エアポケットに入ったように静かとなります。それでも 10月は学園の行く末を決定する「生徒会選挙」も実施されます。大統領に比される強大な権限を持つポストには、多くの立候補者がしのぎを削ります。
「後期末試験」も終わると「卒業式」が控えています。だが年に三度、いずれも大騒ぎになる入学式に比べれば、卒業式は今一つ盛り上がりに欠ける式典です。卒業する生徒数が5割にみたず、淡々としたまま式は挙行され終了するのです。
そして、これに反比例するようにクリスマスは一年最後の盛り上がりと大騒ぎになるところは、本土と変わることはありません(たとえ、その規模が段違いであっても)。
かくて学園の一年は終わり、新たな一年が、すぐそこまで近づいてきます。いつかは終わる、だけど、それはまだまだ遥か先と信じる生徒の学園生活は続くのです。